命を吹き込んだあんぱん

しばしばお顔をみせる 年のころは70代くらいのご婦人です。
いつもあんパンをお買い求めになります。

本日の会話の中で・・・
ご病気をされたそうです。最近・・・
何も食べたく無く、その方の妹さんが できたばかりの「PINの店」のパンを持って行って召しあがったら・・・

まるでつきものが落ちたかのように、食欲がわき出てきたそうです。
「このパンのおかげで元気になれたの」
私の心の琴線に命中 でした。
接客中で 後ろに何人かお客様がいるにもかかわらず、泣けてきて
仕方ありませんでした。
いまのお客様のお顔色はとても艶やかで、つい最近まで病気を患っていたなんて信じられないくらい お元気なのです。
それほどまで生きる力を与えられるパンを売る・・・
というよろこびを 
このときほど感じた事はありませんでした。

お礼ということで、美味しそうな桃を二つ頂きました。
父の遺影にお供えしたそのあとで ありがたく味わおうと思っています。